バイオリンを習っている人にとって、「鈴木バイオリン教本」の進度は大きな関心事のひとつではないでしょうか。特に第5巻は、初級から中級へとステップアップするための重要な節目とされています。これまでの巻で培った基礎を土台にしつつ、より高度なテクニックや音楽表現が求められるようになるため、ワクワクすると同時に「自分に弾けるだろうか」と不安を感じる方もいるかもしれません。
5巻には、バッハの「ガヴォット」やヴィヴァルディの「協奏曲」、そして多くの学習者が憧れる「ドッペルコンチェルト」など、聴き映えのする名曲がたくさん収録されています。これらの曲を練習することで、ポジション移動の技術や豊かな音色の出し方を本格的に学ぶことができます。この記事では、鈴木5巻のレベル感や収録曲の特徴、そしてこの段階で身につけておくべき技術について、やさしく丁寧に解説していきます。
鈴木バイオリン教本5巻のレベルとは?中級への第一歩

鈴木バイオリン教本の第5巻は、多くの学習者にとって「脱・初心者」を意味する大きな壁であり、同時に希望の扉でもあります。1巻から4巻までで基本的な構えや弓の持ち方、第1ポジションから第3ポジションまでの移動などを学んできましたが、5巻に入るとそれらを応用し、さらに高い技術を目指すことになります。ここでは、5巻がどのようなレベルに位置しているのか、具体的に見ていきましょう。
初級を卒業し、中級の入り口に立つ段階
鈴木バイオリン教本の5巻は、一般的にバイオリン学習における「初級の終わり」から「中級の始まり」に位置づけられています。これまでの巻では、比較的短い曲や、技術的な課題がシンプルに提示される曲が中心でしたが、5巻からは曲の構成が本格的になり、演奏時間も長くなります。たとえば、協奏曲の全楽章を通して演奏するなど、単なる技術だけでなく、集中力や体力が求められる場面も増えてくるのです。
また、楽譜の見た目も音符が細かくなり、複雑なリズムや臨時記号が増えてきます。これまでは先生の模範演奏を耳で聴いて覚える「耳コピ」でなんとかなっていた部分も、5巻レベルになると、しっかり楽譜を読み解く力(読譜力)が必要不可欠になります。音程の正確さはもちろんのこと、楽譜に書かれた強弱記号や発想記号を読み取り、それを演奏に反映させる能力が問われるようになるため、音楽的な自立が求められる第一歩とも言えるでしょう。
第5ポジションの登場で音域が広がる
5巻の技術的な大きな特徴のひとつは、第5ポジションの本格的な登場です。4巻までは主に第1ポジションと第3ポジションを行き来していましたが、5巻の収録曲であるヴィヴァルディの「ラルゴ」などでは、さらに高い音域である第5ポジションを使用します。第5ポジションになると、左手の親指の位置がネックのカーブにかかるあたりまで移動するため、これまでとは違った左手の感覚をつかむ必要があります。
第5ポジションを使うことで、バイオリンの音域はぐっと広がり、より華やかで輝かしい高音を奏でることができるようになります。しかし、高音域に行けば行くほど、指を押さえる間隔(音程のツボ)が狭くなるため、わずかな指のズレが大きな音程の狂いにつながります。そのため、これまで以上にシビアな音程感覚と、正確な左手のフォームが要求されることになります。この「高いポジションへの恐怖心」を克服できるかどうかが、5巻をスムーズに進めるためのポイントになります。
求められる表現力と音楽的な深み
5巻レベルになると、単に「音符を正しく弾く」だけでは不十分になります。それぞれの曲が持つ時代背景や作曲家の意図を理解し、それを音色で表現することが求められます。たとえば、バッハの曲であればバロック音楽特有の格調高さや舞曲のリズム感を、ヴィヴァルディであればイタリア音楽らしい明るさや情熱を、演奏を通じて伝える必要があります。
また、この頃から「ビブラート」を曲の中で効果的に使うことが期待されます。教本の中に「ここでビブラートをかけなさい」という具体的な指示が書かれているわけではありませんが、美しい旋律を歌い上げるためには、ビブラートによる音色の彩りが欠かせません。先生によっては、5巻に入る前や入った直後からビブラートの指導を本格化させることも多いでしょう。無機質な音ではなく、温かみや感情のこもった「生きた音」を出せるようになることが、5巻のレベルにおける重要な目標のひとつです。
5巻の収録曲を完全ガイド!憧れの名曲に挑戦

鈴木5巻には、バイオリンを学ぶ人なら誰もが一度は耳にしたことがあるような、魅力的な楽曲が揃っています。バッハやヴィヴァルディといったバロック時代の巨匠たちの作品を中心に、舞曲や協奏曲などバラエティに富んだラインナップとなっています。ここでは、各収録曲の聴きどころや練習のポイントを詳しく解説していきます。
バッハ「ガヴォット」:重音と和音の響き
5巻の最初の曲は、J.S.バッハの「ガヴォット」です。この曲はもともと「無伴奏チェロ組曲 第6番」に含まれている曲をバイオリン用に編曲したものです。冒頭から和音(重音)が登場し、バイオリン一台で伴奏とメロディを兼ね備えたような、重厚な響きを作り出す必要があります。重音をきれいに響かせるためには、弓の圧力を均等にかけ、二つの弦を同時にバランスよく鳴らす技術が求められます。
また、この曲は「ガヴォット」という舞曲ですので、2拍目から始まるアウフタクトのリズム感を感じることが大切です。重々しくなりすぎず、軽やかさと気品を持って演奏することがポイントです。中間部では短調に転調し、少し物悲しい雰囲気になる部分もありますが、そこでの強弱の対比や音色の変化をつけることで、演奏に立体感が生まれます。5巻のスタートを飾るにふさわしい、弾きごたえのある一曲です。
ヴィヴァルディ「協奏曲ト短調」:全楽章を弾き切る構成力
5巻の中盤に登場するヴィヴァルディの「協奏曲ト短調」は、第1楽章から第3楽章まで収録されています。これまでの巻でも協奏曲はありましたが、全楽章を通して学習することは稀でした。この曲では、急・緩・急の3つの楽章それぞれのキャラクターを弾き分けるとともに、全曲を通して演奏する集中力と持久力を養います。
第1楽章は、情熱的で疾走感のあるメロディが特徴です。しっかりとした弓使いで、はっきりとした発音が求められます。第2楽章は美しいアダージョで、ここでは豊かな歌心とレガート奏法(音をなめらかにつなげる技術)が試されます。そして第3楽章は、軽快なリズムに乗って技巧的なパッセージが登場します。全楽章を通して弾くことで、ひとつの大きな物語を語るような構成力を身につけることができるでしょう。発表会などでもよく演奏される、人気のあるレパートリーです。
ウェーバー「カントリーダンス」&ディッタースドルフ「ドイツ舞曲」
協奏曲の合間には、舞曲風の小品が収められています。ウェーバーの「カントリーダンス」は、その名の通り素朴で陽気な踊りの曲です。スタッカートの効いた軽快なリズムや、装飾音符をあしらった愛らしいメロディが特徴です。弓を飛ばして弾くスピッカートのような動きも出てくるため、右手の弓のコントロールの良い練習になります。
一方、ディッタースドルフの「ドイツ舞曲」は、堂々とした3拍子の曲です。しっかりとした芯のある音で、リズムを刻むことが大切です。高音域での跳躍や、細かい音符のパッセージも含まれており、左手の指の独立性と敏捷性を鍛えるのに最適です。どちらの曲も、技術的な課題を含みつつも、音楽的に楽しく演奏できる工夫が凝らされています。
ヴェラチーニ「ジーグ」:軽快なリズムと弓の運び
ヴェラチーニのソナタ ニ短調より「ジーグ」は、非常に速いテンポで演奏されることの多い、スリリングな曲です。8分の6拍子の独特なリズムに乗って、ノンストップで指を動かし続ける必要があります。この曲の最大の課題は、左手の速いパッセージと右手の移弦(弦を移動すること)のタイミングを完全に一致させることです。
音が転ばないように、ゆっくりとしたテンポからリズム練習を繰り返し、粒のそろった音を目指します。また、途中で出てくる重音や跳躍進行も、音程が崩れやすいポイントですので注意が必要です。弾けるようになると非常にカッコよく、自分の技術向上を実感できる一曲ですが、焦ってテンポを上げすぎると雑になってしまうため、丁寧なさらいが必要です。
バッハ「2つのバイオリンのための協奏曲」:アンサンブルの原点
5巻の最後を締めくくるのは、通称「ドッペル」と呼ばれる、バッハの「2つのバイオリンのための協奏曲 ニ短調 第1楽章」です。この曲は第1バイオリンと第2バイオリンが対等に掛け合いを行いながら進行する名曲中の名曲です。鈴木教本の4巻には第2バイオリンのパートが、この5巻には第1バイオリンのパートが収録されており、ここでようやく主旋律を弾くことができます。
この曲の醍醐味は、なんといっても「アンサンブル」です。自分ひとりで弾くだけでなく、相手の音を聴き、呼吸を合わせて音楽を作り上げる喜びを体験できます。第1バイオリンは高音域での華やかなパッセージが多く、ソロとしての聴かせどころも満載です。スズキメソードで学ぶ子供たちにとって、この曲を弾くことは一種のステータスであり、発表会などで上級生と一緒に弾くことを夢見て練習に励む生徒さんも多いのです。
5巻で習得するべき重要なテクニックと練習法

曲の難易度が上がるにつれて、それを支える基礎技術もより強固なものにする必要があります。5巻で学ぶ曲を美しく弾きこなすために、特に意識して練習すべきテクニックがいくつかあります。ここでは、ポジション移動、ビブラート、弓のコントロール、そして重音奏法について、具体的なポイント解説していきます。
1・3・5ポジションを自在に行き来する移動技術
先ほども触れましたが、5巻では第1、第3ポジションに加えて第5ポジションが登場します。これにより、指板の上を大きく移動する頻度が高まります。ポジション移動の際に最も重要なのは、「左手の親指の脱力」と「肘の動き」です。親指がネックを強く握りしめていると、素早い移動ができません。移動の瞬間は力を抜き、親指がガイド役となって手全体をスムーズにスライドさせるイメージを持ちましょう。
また、第5ポジションなどの高いポジションに行くときは、左肘を少し右側(お腹の前の方)に入れるようにすると、指が指板の上に届きやすくなります。練習法としては、音を出さずに左手の移動だけを繰り返す「ゴースト練習」や、移動先の音をポルタメント(音をずり上げながら移動する)で確認する練習が有効です。到着点の音程を耳でしっかりイメージしてから移動することで、成功率を高めることができます。
ビブラートを曲の中で実践的に使う
ビブラートは、バイオリンの音色に命を吹き込む重要なテクニックです。多くの人は3巻や4巻のあたりからビブラートの練習を始めますが、5巻ではそれを「曲の中で」「自然に」かけることが求められます。最初は長く伸ばす音符だけでかけていたビブラートを、少し短い音符にもかけたり、曲の雰囲気に合わせてビブラートの幅や速さを変えたりする工夫が必要です。
実践的な練習としては、まずメトロノームに合わせて、ゆっくりと一定のリズムで指を揺らす基礎練習を行います。次に、曲の中のワンフレーズを取り出し、すべての音にわざと大げさにビブラートをかけて練習してみるのも良いでしょう。大切なのは、ビブラートをかけることで左手に余計な力が入らないようにすることです。手首や腕の柔軟性を保ちながら、リラックスした状態でかけられるようになるまで、根気よく反復練習を行いましょう。
速いパッセージと弓のコントロール
ヴィヴァルディの協奏曲やヴェラチーニのジーグなどでは、速い音符が連続するパッセージがたくさん出てきます。速い曲を弾くとき、どうしても左手の指の動きばかりに気が向いてしまいがちですが、実は右手の弓のコントロールが非常に重要です。弓を使いすぎると音がバタついて遅れてしまうため、速いパッセージでは弓の中央や少し元寄りの部分を使い、コンパクトな弓幅で弾くことがコツです。
また、左手と右手のタイミングがぴったり合っていないと、音が濁って聞こえてしまいます。これを改善するためには、「リズム変奏」での練習が効果的です。均等な音符を「タッカ・タッカ」や「カッタ・カッタ」といった付点リズムに変えて練習することで、指の神経を刺激し、独立性を高めることができます。ゆっくり練習して確実に弾けるようになってから、徐々にテンポを上げていくのが一番の近道です。
重音(ダブルストップ)をきれいに響かせるコツ
バッハのガヴォットなどで登場する重音(ダブルストップ)は、初心者にとって音程を取るのが難しいテクニックのひとつです。二つの音を同時に鳴らすとき、どちらかの音程が少しでもずれていると、不協和音のような汚い響きになってしまいます。まずは二つの音を同時に弾くのではなく、下の音と上の音を別々に弾いて、それぞれの正しい音程を確認することから始めましょう。
音程が確認できたら、弓を両方の弦に均等に乗せて弾きます。このとき、弓を強く押し付けすぎると音が割れてしまうので、腕の重さを乗せるような感覚で弾くときれいな和音が響きます。また、左手の指を立てて押さえないと、隣の弦に触れてしまって音が鳴らないことがあります。爪の近くでしっかりと弦を押さえ、他の弦に干渉しないフォームを作ることが大切です。美しいハーモニーが響いたときの快感は格別ですので、ぜひ時間をかけて習得してください。
大人のバイオリン学習者が5巻に取り組むポイント

子供の頃から習っている生徒さんと違い、大人になってからバイオリンを始めた方にとって、5巻への到達はひとつの大きな成果であり、誇るべきことです。しかし、大人ならではの悩みや難しさがあるのも事実です。仕事や家事で忙しい中、どのように5巻の課題に向き合っていけばよいのでしょうか。
進度の目安と焦らないための心構え
大人の学習者の場合、1巻から始めて5巻に到達するまでには、個人差はありますが3年から5年、あるいはそれ以上の時間がかかることが一般的です。子供に比べて練習時間が確保しにくい上、身体的な柔軟性も異なるため、進度がゆっくりになるのは当然のことです。「もう〇年もやっているのにまだここか」と焦る必要は全くありません。
5巻の曲はどれも弾きごたえがあり、仕上げるのに数ヶ月かかることも珍しくありません。一曲一曲をじっくりと味わい、自分のペースで完成度を高めていくことを楽しみましょう。大人には子供にはない「理解力」や「表現したい感情」があります。技術的な習得に時間がかかっても、音楽的な深みのある演奏ができるのは大人の特権です。速さよりも質を重視する姿勢が、結果的に上達への近道となります。
基礎練習(音階・エチュード)とのバランス
5巻レベルになると、曲の練習だけで手一杯になり、基礎練習がおろそかになりがちです。しかし、この段階こそ基礎練習が重要になります。特に「音階練習(スケール)」は、正確な音程とポジション移動を身につけるための最強のツールです。小野アンナやカール・フレッシュなどの音階教本を使い、毎日少しの時間でも良いので、曲のキーに合わせた音階練習を行いましょう。
また、カイザーなどの練習曲(エチュード)も併用することで、技術的な底上げが期待できます。曲の中で出てくる難しいパッセージも、エチュードで似たような課題をこなしていれば、スムーズに克服できることが多いのです。先生と相談しながら、曲の練習と基礎練習のバランスをうまく調整し、偏りのない練習メニューを組むことをおすすめします。
自分の演奏を録音して客観的に聴く習慣
5巻の曲は複雑で、弾いている本人は音程やリズムのズレに気づきにくくなることがあります。そこで有効なのが「録音練習」です。スマートフォンのボイスメモなどで自分の演奏を録音し、それを客観的に聴き返してみましょう。「思っていたよりも音程が低い」「リズムが走っている」「音がカスカスしている」など、弾いている最中には気づかなかった発見がたくさんあるはずです。
最初は自分の音を聴くのが恥ずかしい、辛いと感じるかもしれませんが、これは上達のための最も効果的なフィードバックです。プロの演奏家の音源と聴き比べてみるのも良い勉強になります。自分の現状を正しく把握し、修正していくプロセスを繰り返すことで、耳が育ち、演奏の質が確実に向上していきます。
5巻を修了した先に見える世界と次のステップ

数々の難曲を乗り越え、鈴木5巻を修了したとき、あなたの目の前にはこれまでとは違った新しい景色が広がっているはずです。技術的にも音楽的にも大きく成長したあなたは、次にどのようなステップに進むことができるのでしょうか。
アマチュアオーケストラへの参加も見えてくる
5巻を修了するレベルになると、ポジション移動やビブラートなどの基本技術が一通り身についているため、市民オーケストラやアンサンブルサークルへの参加が現実的な選択肢となってきます。もちろん、オーケストラの曲は難しいものも多いですが、2ndバイオリンなどのパートであれば、5巻修了レベルでも十分に対応できるケースが多いです。
オーケストラに参加することで、教本だけでは味わえない迫力あるハーモニーの中に身を置くことができます。また、同じ趣味を持つ仲間との出会いは、バイオリンを続ける大きなモチベーションになります。いきなりレベルの高い楽団に入るのはハードルが高いかもしれませんが、初心者歓迎の団体や、教室の合奏クラスなどを探してみると良いでしょう。合奏の楽しさを知ると、バイオリンがもっと好きになるはずです。
6巻以降で待ち受けるさらに高度な名曲たち
鈴木教本はまだまだ続きます。6巻以降には、さらに本格的なヴァイオリンの名曲が待ち受けています。6巻ではヘンデルのソナタや、技巧的なコレッリの「ラ・フォリア」などが収録されています。7巻以降になると、モーツァルトやバッハの協奏曲など、プロの演奏家もリサイタルで取り上げるような作品に取り組むことになります。
5巻までで培った基礎力があれば、これらの難曲にも挑戦する資格があります。道のりは険しいかもしれませんが、一歩一歩進んでいけば、いつか憧れの曲を自分の手で奏でられる日が必ず来ます。「スズキの10巻まで終わらせる」という目標を持つのも素晴らしいことですし、途中で自分の好きな曲(映画音楽やポップスなど)に寄り道をするのも自由です。選択肢は無限に広がっています。
他の教本やエチュードを併用して実力を底上げする
5巻を終える頃には、スズキメソード以外の教材にも目を向ける良いタイミングです。たとえば、「新しいバイオリン教本」や「篠崎バイオリン教本」などは、スズキとは違ったアプローチや選曲がされており、併用することでより幅広い音楽性を養うことができます。また、技術的な弱点を補強するために、クロイツェルやマザスといった中級者向けのエチュードに進むことも一般的です。
先生の方針にもよりますが、教本だけにこだわらず、様々な時代の音楽やスタイルの曲に触れることで、バイオリン演奏の奥深さを知ることができます。5巻修了はゴールではなく、真のバイオリン愛好家としてのスタートラインかもしれません。これからの音楽人生をより豊かなものにするために、好奇心を持って様々な課題にチャレンジしていってください。
まとめ
鈴木バイオリン教本5巻は、初級から中級へと大きく飛躍するための大切なステップです。バッハの「ガヴォット」から始まり、ヴィヴァルディの「協奏曲」、そしてアンサンブルの喜びを知る「ドッペルコンチェルト」まで、音楽的にも技術的にも充実した内容が詰まっています。第5ポジションの習得やビブラートの実践など、乗り越えるべき課題は多いですが、これらをマスターすることで表現の幅は格段に広がります。
進度がゆっくりになったり、壁にぶつかったりすることもあるかもしれませんが、それは着実にレベルアップしている証拠です。焦らず、一曲一曲丁寧に向き合いながら、バイオリンを弾く楽しさを味わい続けてください。5巻を終えたとき、きっと以前よりもずっと自由で、自信に満ちた演奏ができるようになっているはずです。憧れの曲を自分の音で奏でられる喜びを目指して、日々の練習を積み重ねていきましょう。

