バイオリンのサードポジションはいつから練習する?目安と習得のポイント

バイオリンのサードポジションはいつから練習する?目安と習得のポイント
バイオリンのサードポジションはいつから練習する?目安と習得のポイント
初心者・大人の学習

バイオリンを習い始めてしばらく経つと、先生から「そろそろサードポジションをやってみましょうか」と提案されることがあります。憧れのハイポジションへの第一歩ですが、「もうそんな時期?」「難しそう…」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

サードポジションは、バイオリンの演奏表現を一気に広げてくれる素晴らしい技術です。しかし、焦って始めると変な癖がついてしまうこともあります。この記事では、サードポジションを始める適切な時期の目安や、習得するために必要な準備、そして具体的な練習のポイントについて、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。

これから新しいステップに進む方も、今まさに練習中で苦戦している方も、ぜひ参考にしてみてください。正しい知識と少しのコツを知ることで、バイオリンの世界がぐっと楽しくなりますよ。

  1. バイオリンのサードポジションはいつから始めるのが一般的?
    1. 習い始めてから1年〜3年程度がひとつの目安
    2. 教本の進度で見るタイミング(スズキ・メソードなど)
    3. ファーストポジションの音程が安定していること
    4. 「セカンドポジション」より先に学ぶ理由
  2. サードポジションを学ぶために必要な準備と条件
    1. 左手がリラックスしていて「脱力」ができているか
    2. 楽器を「あご」と「肩」でしっかり支えられているか
    3. 左手の親指が柔軟に動くか
    4. 楽譜を読む力と音感の準備
  3. なぜサードポジションが必要なのか?そのメリットを知ろう
    1. 音域が広がり、華やかな高音が弾けるようになる
    2. 音色の選択肢が増え、表現力が豊かになる
    3. 不要な移弦を減らし、メロディを滑らかに歌える
    4. ビブラートがかけやすくなる場合がある
  4. サードポジションの練習でつまずきやすいポイントと対策
    1. 親指がついてこない「置き去り」現象
    2. 音程の間隔が狭くなることへの戸惑い
    3. 移動時の「キュッ」という摩擦音やポルタメント
    4. 譜読みの混乱(加線や指番号の違い)
  5. 効果的にサードポジションを習得するための練習方法
    1. 「お化けの音」で移動するガイド練習
    2. サイレン(グリッサンド)の練習
    3. Cメジャー(ハ長調)の音階練習
    4. サードポジションだけで弾ける簡単な曲を弾く
  6. まとめ:バイオリンのサードポジションはいつからでも焦らず基礎が大切

バイオリンのサードポジションはいつから始めるのが一般的?

「いつからサードポジションを始めるべきか」という疑問は、多くのバイオリン学習者が抱くものです。実は、これには「絶対に何年目から」という決まったルールはありません。しかし、多くの指導者が目安にしている基準やタイミングは存在します。

ここでは、一般的な学習期間や進度、そして教本の進行具合など、客観的な目安について詳しく見ていきましょう。ご自身の状況と照らし合わせながら読んでみてください。

習い始めてから1年〜3年程度がひとつの目安

バイオリンを習い始めてからサードポジションに入るまでの期間は、個人差が非常に大きいのが特徴です。一般的には、早い人で1年程度、ゆっくりペースの人で3年程度が一つの目安と言われています。

この期間の差は、練習時間の確保や個人の習得スピード、そして指導者の教え方の方針によって生まれます。大人の初心者の場合、理屈を理解するのが早いため、比較的早い段階でポジション移動の仕組みを教わることもあります。

逆に、小さなお子さんの場合は、手の大きさや指の力が十分に育つまで、ファーストポジション(基本の位置)をじっくり時間をかけて固めることが多いです。そのため、「まだサードポジションに入らないから遅れている」と焦る必要は全くありません。

教本の進度で見るタイミング(スズキ・メソードなど)

使用している教本によっても、サードポジションが登場するタイミングは異なります。もっとも有名な「スズキ・メソード」の教本を例に挙げてみましょう。

スズキ・メソードでは、第4巻で本格的にサードポジションの課題が登場します。第1巻から第3巻までは、徹底してファーストポジションでの基礎作りが行われます。この3冊を終える頃には、基本的な音程感覚や弓の使い方がかなり安定しているはずです。

その他の教本、例えば「新しいバイオリン教本」や「篠崎バイオリン教本」でも、やはり第2巻の終わりから第3巻のあたりでサードポジションが導入されます。教本が進んでそのページが近づいてくると、「そろそろだな」と心の準備をしておくと良いでしょう。

先生によっては、教本の順番通りではなく、生徒さんの実力を見て、早めにサードポジションの基礎練習だけを取り入れる場合もあります。これは、早い段階で指板全体への恐怖心をなくすための工夫でもあります。

ファーストポジションの音程が安定していること

期間や教本の進度よりも、さらに重要な判断基準があります。それは「ファーストポジションで正確な音程が取れているか」という点です。

サードポジションに移動すると、音と音の指の間隔がファーストポジションよりも狭くなります。もし、ファーストポジションの時点で指の感覚が曖昧だったり、常に音程が不安定だったりすると、サードポジションに移動した途端に、どの音を弾いているのか全くわからなくなってしまいます。

特に、左手の形が崩れずに、狙った音を一発で当てられるようになっているかは大きなポイントです。先生は、生徒さんがファーストポジションの曲を自信を持って弾けるようになっているかを見て、次のステップへのGOサインを出します。

「セカンドポジション」より先に学ぶ理由

「ファースト(第1)」の次は「セカンド(第2)」ではないの?と不思議に思う方もいるかもしれません。実は、バイオリンの学習順序としては、ファーストポジションの次はサードポジション(第3)に進むのが一般的です。

その最大の理由は「安定感」にあります。サードポジションでは、左手の手のひら(小指の付け根あたり)がバイオリンのボディ(横板)に触れる形になります。この「ボディに手が当たる感覚」が目印となり、位置を特定しやすいのです。

一方、セカンドポジションは中途半端な位置にあり、明確な身体的目印がありません。そのため、まずは身体的な支えがあり安定しやすいサードポジションで「移動する」という動作に慣れ、その後にセカンドポジションやそれ以上のポジションを学ぶのが効率的なのです。

サードポジションを学ぶために必要な準備と条件

サードポジションの練習を始めるには、単に教本が進んだからという理由だけでなく、身体的な準備や基礎技術が整っていることが大切です。基礎が不安定なまま移動の練習を始めてしまうと、楽器を落としそうになったり、変な力が入って手を痛めてしまったりするリスクがあります。

ここでは、スムーズにサードポジションへ移行するためにクリアしておきたい準備と条件について解説します。これらができているか、ご自身の演奏スタイルをチェックしてみてください。

左手がリラックスしていて「脱力」ができているか

バイオリン演奏において永遠のテーマとも言える「脱力」ですが、ポジション移動においては特に重要です。左手の親指や人差し指の付け根でネックを強く握りしめていると、手を滑らせて移動することができません。

ファーストポジションで弾いている時に、左手の親指が自由に動かせるくらいリラックスしているでしょうか?もし、ネックを「ギュッ」と掴んでしまっているなら、まずはその力を抜く練習から始める必要があります。

移動の瞬間は、指が弦の上を「フワッ」と滑るような感覚が必要です。常に力が入りっぱなしの状態だと、移動のたびにブレーキがかかってしまい、スムーズな演奏ができなくなります。日頃から、指板に指を叩きつけすぎないソフトなタッチを意識しておくと良いでしょう。

楽器を「あご」と「肩」でしっかり支えられているか

サードポジションへ移動する際、左手はネックに沿って大きく動きます。この時、もし左手で楽器を支えてしまっていると、左手が動いた瞬間にバイオリンがグラグラと揺れてしまったり、最悪の場合は落下してしまったりします。

そのため、左手の助けを借りずに、あごと肩(および肩当て)だけで楽器を水平に保持できることが絶対条件です。左手を離しても楽器が安定している状態を作れているでしょうか?

この姿勢が確立されていないと、ポジション移動の練習をするたびに楽器がズレてしまい、練習になりません。もし楽器の保持に不安がある場合は、サードポジションに入る前に、肩当ての調整や構え方の見直しを先生と相談することをおすすめします。

左手の親指が柔軟に動くか

ポジション移動の鍵を握っているのは、実は4本の指ではなく「親指」です。ファーストポジションからサードポジションへ上がる時、親指も他の指と一緒に連れて行ってあげる必要があります。

初心者の場合、人差し指や中指などは高い位置に移動しようとしているのに、親指だけがファーストポジションの位置(ナット付近)に取り残されてしまうことがよくあります。これでは手が伸びきってしまい、正しい音程が取れません。

親指は、いわば「エレベーターの床」のようなものです。床が上がらなければ、乗っている指たちも上には行けません。親指がネックの裏をスムーズに滑れるように、指の腹の皮が柔らかく、関節が柔軟に使える状態にしておくことが大切です。

楽譜を読む力と音感の準備

技術的なこと以外に、知識面の準備も必要です。サードポジションを学ぶと、これまで開放弦(0の指)で弾いていた「ラ」や「ミ」の音を、別の指で弾くことになります。また、高い音域に行くことで、五線のさらに上に加線がついた音符を読む機会が増えます。

「この音はサードポジションの何指で取る」という判断を瞬時に行うためには、ある程度の読譜力が必要です。また、移動した先の音が合っているかどうかを判断するのは、自分の「耳」です。

正しい音程が頭の中で鳴っていなければ、指が正しい位置に到達したかどうかもわかりません。チューナーに頼りすぎず、自分の耳で音程の良し悪しを判断できる基礎的な音感を養っておくことも、大切な準備の一つと言えます。

なぜサードポジションが必要なのか?そのメリットを知ろう

初心者のうちは「ファーストポジションだけで弾ける曲じゃダメなの?」「難しそうなことをしなくても…」と思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、サードポジションを習得すると、バイオリンという楽器の魅力が何倍にも広がります。

単に高い音が出るというだけでなく、音楽的な表現力が飛躍的に向上するのです。ここでは、なぜサードポジションを学ぶ必要があるのか、その具体的なメリットを4つに分けてご紹介します。

音域が広がり、華やかな高音が弾けるようになる

最もわかりやすいメリットは、弾ける音の範囲(音域)が広がることです。ファーストポジションでは、E線(一番細い弦)の小指で弾く「シ」の音が限界です。しかし、サードポジションを使えば、そこからさらに高い「レ」や「ミ」の音まで簡単に出せるようになります。

多くの有名なバイオリン曲や、ポップスのメロディラインは、このファーストポジションの限界を超える高音を含んでいます。サードポジションをマスターすることで、これまで「音が足りなくて弾けない」と諦めていた憧れの曲にチャレンジできるようになります。

高音域特有の、キラキラとした輝かしい音色はバイオリンの大きな魅力です。その音色を自分の手で奏でられるようになる喜びは、練習の苦労を吹き飛ばしてくれるはずです。

音色の選択肢が増え、表現力が豊かになる

バイオリンは同じ「高さ」の音を、違う弦で出すことができる楽器です。例えば、A線(2番目に細い弦)の開放弦の「ラ」は、D線(3番目の弦)のサードポジションの「4の指(小指)」でも出すことができます。

音の高さは同じでも、音色は全く異なります。A線の開放弦は明るく開放的な音がしますが、D線で弾く「ラ」は、深みがあり、柔らかく温かい音がします。

サードポジションを使えるようになると、「ここは明るく元気に弾きたいからE線で」「ここはしっとりと歌いたいからA線で」というように、曲の雰囲気に合わせて音色(弦)を選べるようになります。これは音楽表現において非常に強力な武器となります。

不要な移弦を減らし、メロディを滑らかに歌える

ファーストポジションだけで弾いていると、頻繁に弓を隣の弦に移す「移弦(いげん)」という動作が必要になります。移弦は技術的に難しく、どうしても音が途切れがちになったり、雑音が混ざったりする原因になります。

サードポジションを使うと、1本の弦で弾ける音の数が増えます。そのため、頻繁に移弦をしなくても、一つの弦の上だけで長いフレーズを弾ききることができるようになります。

同じ弦の上で指を滑らせて音をつなぐことで、歌手が息継ぎをせずに長く歌うような、滑らかで美しいレガート奏法が可能になります。特にゆったりとした美しいメロディを弾く際には、サードポジションの活用が欠かせません。

ビブラートがかけやすくなる場合がある

意外に思われるかもしれませんが、ファーストポジションよりもサードポジションの方が、ビブラートをかけやすいと感じる人は多いです。

ファーストポジションでは、人差し指の付け根がネックの端に触れており、手の動きが多少制限されます。しかしサードポジションでは、手のひらの側面がバイオリンのボディに安定して当たり、手首から先が比較的自由になります。

また、楽器のボディというしっかりした支えがあるため、左手が安定しやすく、ビブラートの揺らしをコントロールしやすくなるのです。サードポジション練習と並行してビブラートの練習を始める指導者が多いのも、こういった理由があります。

サードポジションの練習でつまずきやすいポイントと対策

いざサードポジションの練習を始めてみると、多くの人が共通の壁にぶつかります。「音程が合わない」「移動するときに変な音がする」といった悩みは、誰もが通る道です。

ここでは、初心者がつまずきやすい典型的なポイントを挙げ、それぞれの原因と解決策をわかりやすく解説します。あらかじめこれらを知っておくことで、無駄な焦りを感じずに練習に取り組めるでしょう。

親指がついてこない「置き去り」現象

最も多いトラブルが、手のひらや4本の指だけが移動して、親指が元の位置に残ってしまうことです。親指が残ると、指の股が裂けるように伸びてしまい、手に過度な緊張が走ります。これでは正確な音程も取れず、ビブラートもかけられません。

【対策】
移動の際は、「親指と人差し指がセットで動く」ことを意識しましょう。イメージとしては、親指と人差し指でネックを軽く挟んだまま、レールの上を滑るように一緒にスライドさせます。最初は音を出さずに、左手の移動動作だけを鏡を見ながら繰り返す「エア練習」が効果的です。

音程の間隔が狭くなることへの戸惑い

バイオリンの指板は、駒(ブリッジ)に近づくほど、音と音の間隔(全音・半音の幅)が物理的に狭くなっていきます。ファーストポジションで覚えた指の広げ方のままでサードポジションを押さえると、音程が上ずったり、指同士がぶつかったりしてしまいます。

【対策】
「サードポジションでは指を少し寄せ気味にする」という意識を持ちましょう。特に半音(指をくっつける箇所)は、指先同士が重なるくらい密着させる必要があります。自分の耳を信じて、チューナーなどで確認しながら、サードポジション特有の「狭い指幅」を指に覚え込ませていきます。

メモ: 指が太い方や大人の男性は、特に高音域で指が窮屈に感じることがあります。指先を立てて、接地点をなるべく小さくする工夫が必要です。

移動時の「キュッ」という摩擦音やポルタメント

ポジション移動をする瞬間に、意図しない「ヒュン」「キュッ」という音が鳴ってしまうことがあります。また、移動の最中の音が「ニョイーン」と聞こえすぎてしまう(過度なポルタメント)のも、意図的でない場合はあまり美しくありません。

【対策】
移動する瞬間、弦を押さえている指の力をほんの少しだけ抜きます。「完全に離す」のではなく、「弦には触れているけれど、指板には押し付けていない」という状態(ハーモニクスのような状態)にしてスライドさせます。そして、目的の場所に着いたら再び指板まで押さえます。この「抜く・運ぶ・押さえる」のコントロールを練習することで、雑音のない美しい移動が可能になります。

譜読みの混乱(加線や指番号の違い)

サードポジションを始めると、楽譜の見た目と指の使い方が一致しなくなる混乱が生じます。例えば、これまで「薬指(3の指)」で弾いていた場所を「人差し指(1の指)」で弾くことになります。また、五線の上に飛び出した加線の多い音符を読むのに時間がかかることもストレスになりがちです。

【対策】
最初は、楽譜に指番号を書いても構いません。しかし、徐々に「この音符はサードポジションの1の指」というように、音符の位置と指を直結させて覚えるようにしましょう。また、「ドレミ」で歌いながら弾くことも効果的です。指番号だけに頼らず、音名で認識することで、ポジションが変わっても対応できる脳が育ちます。

効果的にサードポジションを習得するための練習方法

サードポジションをマスターするためには、ただ曲を弾くだけではなく、移動のメカニズムを体に覚えさせるための基礎練習が不可欠です。地味な練習ですが、これを丁寧にやるかどうかで、その後の上達スピードが大きく変わります。

ここでは、初心者の方でも取り組みやすく、効果が高い練習方法をいくつかご紹介します。毎日の練習前のウォーミングアップとして取り入れてみてください。

「お化けの音」で移動するガイド練習

いきなり目的の音を押さえようとするのではなく、移動の過程を確認する練習です。これを「ガイドフィンガー(案内指)」の練習と呼びます。

練習の手順(A線でシ→レへの移動の例)

1. ファーストポジションで1の指(シ)を弾きます。

2. その1の指を弦から離さず、力を抜いてスルスルとサードポジションの位置(レ)まで滑らせます。

3. 目的の位置(レ)に着いたら、その音が正しい音程か確認します。

4. これを繰り返し、1の指が「シ」から「レ」へ移動する距離感を覚えます。

この時、最終的に弾きたい音が別の指(例えば3の指)だったとしても、まずは「1の指」が正しいサードポジションの位置(1の指が担当する場所)までガイド役として移動することが重要です。土台となる手の位置が決まってから、他の指を下ろすという手順を徹底しましょう。

サイレン(グリッサンド)の練習

救急車のサイレンのように、「キュイーン」と音を滑らせながら上がったり下がったりする練習です。これは遊びのように思えるかもしれませんが、実は「脱力」と「親指の追従」を学ぶのに最適なトレーニングです。

楽器を構え、好きな指(例えば中指)で弦を押さえます。そのままゆっくりと、指板の上の方まで滑らせていき、また戻ってきます。この時、親指が常に中指の裏側(または少し後ろ)をついてきているかを確認してください。

音が途切れたり、ガタガタしたりしないように、一定の圧力とスピードで滑らかに動かすことを目指します。これにより、ネックを握りしめずに手を移動させる感覚を養うことができます。

Cメジャー(ハ長調)の音階練習

地味ですが、もっとも効果的なのが音階(スケール)練習です。特に「ハ長調(Cメジャー)」の2オクターブの音階は、サードポジションの導入に最適です。

2オクターブ目の「ド」から先に行く時、サードポジションを使うことで、高い音域までスムーズにつなぐことができます。教本に載っている音階練習を、毎日必ず弾くようにしましょう。

音階練習の良いところは、メロディがないため「音程」と「手の形」だけに集中できる点です。「ド・レ・ミ…」と歌いながら、自分の音が合っているか、移動がスムーズかを冷静にチェックしてください。

サードポジションだけで弾ける簡単な曲を弾く

移動の練習ばかりでは疲れてしまいますので、サードポジションに手を置いたまま(固定したまま)弾ける簡単な曲を練習するのもおすすめです。

例えば、「きらきら星」や「メリーさんの羊」など、誰もが知っている簡単な童謡を、あえて全てサードポジションだけで弾いてみます。これにより、サードポジション特有の指の幅(音程感覚)や、弦を押さえる力加減に慣れることができます。

「移動すること」と「その場所で弾くこと」を分けて練習することで、脳への負担を減らし、効率よく習得することができます。

まとめ:バイオリンのサードポジションはいつからでも焦らず基礎が大切

まとめ
まとめ

バイオリンのサードポジションについて、始める時期の目安や練習のポイントをご紹介してきました。要点を振り返ってみましょう。

記事のポイント

時期の目安: 習い始めて1〜3年程度が一般的ですが、個人差があります。

最重要条件: ファーストポジションの音程が安定し、左手が脱力できていることがスタートの条件です。

メリット: 音域が広がり、美しい音色やビブラートなどの表現力が手に入ります。

練習のコツ: 親指を一緒に連れていくこと、移動時は力を抜くこと、ガイドの指を意識することが成功の鍵です。

「いつから始めるか」と焦る必要はありません。ファーストポジションという土台がしっかりしていればいるほど、サードポジションの習得はスムーズになります。

サードポジションができるようになると、バイオリンで表現できる世界は驚くほど広がります。今まで聴くだけだった美しい名曲たちが、自分の手から奏でられるようになる日は、もうすぐそこまで来ています。新しい景色を見るために、焦らず一歩ずつ、楽しみながら練習を続けていきましょう。

この記事が、あなたのバイオリンライフの新しいステップアップの助けになれば幸いです。

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